蹴馬鹿の窓 NO.17


背番号2の君へ。 〜04 11/6 対鳥栖戦〜
2004.11.9 kazua510

11月6日 札幌ドーム 対鳥栖戦
前半36分 失点は あっという間の出来事だった。

だが 内心 ニヤリとした。 「これで 間違いなく出てくる…」

そして 25分後 その日二度目のガッツポーズが出た。
ハーフタイム後 10人の選手がピッチに入る 円陣が組まれる
タッチライン際 交代選手が用意されている
掲示板が上がる 走りながら円陣に加わる

背番号2 岡田 祐樹。


「でさ ジッポさんが書いてたけど 明日 募金活動に 岡田 出るのかな?」
さくたろう氏が無事来道を果たし 駅前の居酒屋で前夜祭は行われた。
面子は さくたろう ルンバ しのかい kazua U子 の5人
「試合に出ないメンバーがやる ってなってたから やっぱり出るんじゃ?」
「…ふぅん じゃ みんなで募金しに行くかぁ…」

岡田は試合に出ない そう思っていたのも無理はない。
スタメンどころか 8月の甲府戦から 10試合 控えにすら入ってなかった
開幕当初は市村とのレギュラー争いだった だがここ2ヶ月は市村に加え
砂川が右サイドに定着している 三者三様の特長があるとは言え 砂川の存在は大きい
岡田がレギュラーを取り戻すには 厳しさが増した。
"試合に出ないメンバーが募金活動をする" そう聞いたとき
岡田は"募金活動"の方になる と考えたのも不自然じゃなかった。

「でもなぁ なんで あんな良い選手 使わないかなぁ」
「あんな突破出来るのは そうそういないよ」
「だよなぁ スピードもあるし つっかけるし PKだって2本取ったのに」
「そう なんつぅか 魅せるんだよなぁ 岡田は…」

「遅くなりました〜」 CZ氏が居酒屋へ合流 いきなり仕込みネタを出す
「今日 東京出張で はいこれ お土産」
渡された包装紙を開けると 白地にブルーの絵柄 見覚えのある箱に描かれているのは

" 白 い お 台 場 "

ありえない 絶対ありえない バッタもんにもほどがある。
CZ氏がこれを羽田空港で発見した時 おそらく"2度見"したはずだ。いや絶対に。
手焼きか?と思われるほど不細工な このお土産で7分間笑った。

「いや この前ね 練習見に行って思ったんだけど やっぱり岡田はいい」
CZ氏が興奮気味に語り出した エンジンはすでに全開のようだ
「3×3のミニゲームでも ばんばんシュート決めてたし
 あ あとフリーキック 直接 ズドーンって ありゃ 凄かった〜」
「そう そうなんだよねぇ FKもさ ばんばん蹴っちゃえばいいんだよ」
「遠慮とか あるんですかねぇ もったいないなぁ」
「やっぱ もっと使うべきですよねぇ 岡田は…」
さすがにこの話しの流れになると kazuaも火が点いた
「オレはね 柳下さんを認めないよ」
一斉に 何で?の目が集まる

「だって 岡田のような選手を使い切ってないんだから 多少のリスクがあったにしても
 やっぱ 使わなきゃ 使えなきゃ 良い監督とは言えない」
理に適ってるようで適ってない デタラメな理論だ だが言った自分は満足気だ。

一同 "……なるほどねぇ"。 納得する方もどうかしている。

所詮 僕らは素人だ 考え方なんかデタラメでいい。
応援するチームがあれば そこを中心に。応援する選手がいれば その選手を中心に
それでサッカーが楽しくなれば それでいい。そう言う理屈だ。

そうして前夜祭の夜は更けて行った。
妙なおじさん・おばさん連中は 妙なハイテンションのまま家路に着いた。
「じゃ 明日 12時 ドームで」
その頃 いいだけ肴にされた本人は眠っていたのだろう。そんなことを知る由もなく。


「携帯電話って こういう時 便利だよねぇ」 
12時きっかりにドームへ着いた 約束の場所は
"アウェイ ゴール裏 真ん中ら辺 いつもよりちょっと下"
まるで 暗号のような集合場所だ "いつもより"って何だ?
初めての人には きっと分からないだろう そう言えば 前日の待ち合わせ場所も
"札幌駅 東口" これだけ。
地下鉄を降りて 東口を探してみたがなかった 東改札口はあっても 東口はない。
それでも 人はちゃんと集まるものだ。勘と携帯電話 待ち合わせには必需品だ。

ドームに着いたkazuaとU子は"いつもよりちょっと下"付近を捜す
居た。さくたろう氏・ルンバ氏は すでに席に座っている。
がしかし よりによって通路のすぐ後ろの席だ。前を人が通る 見づらい席だ。
「それでも良いのかい?」と尋ねても 「めんどくさい」となって そこへ決めた
一番気がかりだったのは 近隣の人に迷惑をかけることだった
そう 今までも数度かあった観戦で この面子のウルささは尋常じゃなかったのだ
なんせ さくたろう本人が"拡声器いらず"を売りにしてるほどなのだ
これに コヒカが加われば その暴れっぷりを想像するのは容易くなる
多少の心配をよそに 結局 座席はその場所に決まり
みんなで弁当を買いに行った。腹が減っては戦は出来ぬ。
いや戦うのはオレらじゃないから 選手だし。

下へ降り 弁当を買うのだが"必勝弁当"が売り切れていた
いや さっきまで目の前に積んであったはずだ。がしかし ひとつもない。
軽い絶望感が襲った。ちらりと さくたろう氏の手元を見る。
両手いっぱい 袋を持っていた おそらくアレだ。 買占めだ。
「あれ?私の分も買ってくれたん…」 「オレが食う」
そうですか。いや そう思ってましたよ。はい。私はカツ弁当にします。
弁当に願を掛けるなんざぁ 弱い者の発想ですよね。はい。
弁当にはトンカツは入ってなく メンチカツが入っていた。
あぁ そうですか 私がトンカツを食うなんて 10年早いですよね。メンチで十分。

取りあえず 席に戻り"メンチ"カツ弁当を食べた 涙の味がした。

「弁当 食ったら 募金 行こうか?」 
そう この日 重大なイベントがあった 岡田の募金活動 という。
「1時からだから あと10分だな 早く食え」
そう急かす さくたろう氏は6個目の必勝弁当を空けた。そして8個目に手が掛かった時
「こんちわ〜」
しのかい氏・コヒカ氏ら一行が現れた。彼らの親 彼らの子供 合わせて総勢11名。
指定の集合場所"いつもよりちょっと下"付近は 急ににぎやかになった。
弁当を口にモゴモゴとしながらも 軽い挨拶を交わし 皆 席へ着いた。

「じゃ 下 行くか」
募金活動の場所を探して ひたすらに歩いた まるきり反対側まで着くと
人だかりが出来ている おそらく そこでやっているのだろう
身軽なkazuaがスルスルと人だかりの左側へ入って行く 曽田や市村が見えた
だが 肝心の岡田は見当たらない 一度 人ごみを抜け 今度は右側へ行く
「募金の方だけ並んでください 終わった方は下がってください」
スタッフが懸命に呼びかけるが お構いなしに前に行く 岡田を探す
「岡田の箱が一番多かった」 そう言わせるため 金を用意して探した だが いない
尾崎 鎌田などがいる だが こちらにも岡田はいない

「もしかしたら…」
一瞬 嬉しい予感がした。いや だがぬか喜びは 後でショックになる
もう一度 冷静になるため 人ごみを抜け 中央の全員が見れる位置まで行った
「岡田 いない どこにもいないぞ」 さくたろう氏に言った
「いない いないよね! やった! 入った!」
その日 一度目のガッツポーズが出た。まったく予期せぬ喜びだった。

新潟の被災者の方々には 一日も早い復興をと願っています。
そのための募金活動であることも重々承知しています。
だが あの時 そこへ居ないこと メンバーに入っていること を素直に喜びました。
さくたろう氏が3月以来のホーム観戦する その試合
僕らには 何よりのプレゼントに思えたのです。

「後は いつ出るかだな」
いきなりスタメンはないにしても 後半 何分から出すか 皆の興味は一点に絞られた。
選手たちが試合前の練習に出てくる やはり岡田は右側の控えメンバーで蹴っていた。
彼が出てくる展開を予想してみた
ひとつは 先制を許し 攻撃的に出ざるをえなくなった時
上里もしくはボランチを1枚下げ 岡田の投入
ただし2点差ならば 左サイドを 堀井もしくは桑原に代え 
3トップ気味にすることも考えられた。
一番望む展開は 一進一退の微妙な試合 バランスを崩さず 攻撃力をアップさせるとき
そうなった時 岡田の投入は後半早めからもある
それでも柳下監督の采配では 後半20分過ぎが通常だ。やはり厳しい状況か。

さぁ どうなるコンサ!その試合展開は?柳下采配は?kazuaの読みは?

野田審判の笛が吹かれ 試合は開始された。
余談だが ルンバさんが 審判リストなるものを持ってきた。
「へぇ ○○は100試合以上も吹いてるんだ」「あれ この人 国際審判なんだ」
このルンバさんって人は ちょっと外れた所にスポットを当てる
決してメジャーじゃない 選手 審判 チームなどに詳しい。本人曰く
「あまのじゃく なんスよ」らしい。確かに。普通 持って来ないって 審判リスト。
ま それでも リストで楽しむ。やっぱり妙な連中だ。
幸い その日の主審は"普通"だった。せっかく岡田がベンチに入ってるこの試合
審判の判定でぶち壊されるのだけは 勘弁してほしかったのだ。
ナビスコ杯決勝のように。

「あ バカっ そこ 逃げてんじゃねぇよ!」  コヒカの声は響く
開始10秒 相川のドリブルはDFから逃げるように斜めに走った。
コヒカの"お怒りモード"は早い。しかも迫力がある。
だが 僅かその数秒前 コヒカは長男を横に座らせ
「いいか ボールのない所の動きを見るんだぞ」と 一徹ばりの言葉を向けていた
がしかし そんな父親らしさも 数秒で跡形もなく消え 野次将軍と化する。
開始8分 左 西嶋から絶妙のセンタリングが上がる 清野がニアで当てる
一斉に腰が浮く がしかし ワクを捉え切ることは出来なかった
11分 右からのスローイン 清野に渡り 相川が蹴りこむ ゴール!!
かと思われたが オフサイド。清野の所だったようだ。
「んなぁに〜!!お〜い!副審!!」
怒ってはいたが 副審の名前が分からない せっかくのリストは役に立たなかった。
その後も 両チーム 一進一退の攻防 まさに互角の争いだ。

前半も中盤に差し掛かった頃 どうもチームのバランスが気になっていた
中央の上里 ボランチの金子 この2人のポジショニングだ
田畑はどうしてもDF寄りに入る その前に金子 上里がいるのだが
両方ともバランスの取れたポジションに入ってるわけではなかった
前に行き過ぎたり 後ろ過ぎたり と危険なゾーンは常にあった
逆にチャンスになるスペースも有効に使えてない
走れている間は それでも良いのだが 足が止まった時 危険な状態になる
前半30分になるまでは コンサのペースだった。そう 足が止まるまでは。

徐々にペースを掴み始めた鳥栖 シュートの本数の増えて行く
そして 前半36分 先制はやはり 鳥栖だった。
マイボールのスローイン それも敵陣からのリスタートだった
だがバランスの崩れた中盤 こぼれた所にコンサの選手はいない 鳥栖へと渡る
それでもDF陣は3枚残っていた そう危険ではなかったはずだ
左サイドで西嶋が競り負けた だが相手は中央に1人 DFはまだ2人いる
2人はスルスルとボールへ寄ってしまった 瞬間ボールは裏へ抜ける
走りこんだ 鳥栖 羽畑が冷静に蹴りこんだ。フリーだった。

優勢だった展開が 五分五分になり やがて相手へと渡り 失点する
今まで何度も味わってきた展開だった。やはり優勢のうちに点は取っておくべきなのだ
そして この失点で最も気になったのは 尽の元気のなさ だった。
前まではクロスボールやスルーパスには もっと体を張って守っていたはずだ
それが ここまでのプレーに見られなかった
そういったボールに対応していたのは 常に西澤と西嶋だった。
失点シーンも同様に ボールへも人へも届いてなかった。怪我の具合なのだろうか。

前半を0−1で終えた。攻撃にあと一歩の物足りなさを感じながらも
予想した展開にニンマリと微笑んだ。ある予感が叶うことを思って。
ハーフタイム 貴重な15分だ。喫煙&トイレに席を立つ
「トイレも混まなくなったよなぁ」などと 他愛もないことを話していた
全盛期には喫煙所もトイレも 人でごった返していた 15分では足りなかったのだ。
席へ戻ると かもめさんが挨拶に来ていた。キャサリンもいた。
しかし この人らの情熱には頭が下がる 自宅からここまでは まるでアウェイの距離だ
それでも足繁く通う 負けようが 不甲斐なかろうが 構わず来る。脱帽だ。

そして 選手たちが 後半の戦いへと出てくる。
その時 予感は確信に変わっていた 絶対 あのラインの傍 岡田は居るはず。
選手たちがピッチに入る 1人2人…数える 10人…
「 1 人 足 り な い 」 皿屋敷じゃないんだから…。
もう座ってられない ライン際の選手を双眼鏡で覗く が よく見えない
それでも確信していた それが背番号2であることを。

来た。交代の掲示板が見える。背番号2が円陣へ紛れて行く。

2度目のガッツポーズ。後半開始からの投入。45分 岡田を見ることができる。
それだけで満足だった。応援する人たちが大勢集まって 応援する選手が出てくる。
偶然なのだろうか。さくたろう氏もこの一瞬だけで 札幌へ来た甲斐あったはずだ。

後半開始 いきなり応援はヒートアップする。
それに釣られるように 岡田は走る ルーズボールに対して猛然と突っ込んだ。
それだ。そう言う理屈じゃない ガムシャラさみたいなものが 今は必要なんだ。
その瞬間から チームが変わった。そう見えた。贔屓目ではないはず。
前半途中から流れる ベタっとした空気は 確実に動き出した。
FWに堀井が入る。最前線の動きも活発になる。
背番号2は パス アンド ゴーを繰り返す。相手左サイドは攻撃に出られなくなる。
チームの形は安定し チャンスの目はどんどんと広がる。

そして 同点の時は 意外に早く 訪れた。

後半10分 自陣深くで奪ったボールは 西嶋へ渡った
縦へ流れた堀井に渡る 堀井は後ろ向きで受けず ボールを流し前を向いた
相手DFに掴まれながらも 左サイドをドリブルで突破した
一瞬 芝に足を取られ 体勢を崩す 相手へ渡ると思われた瞬間
堀井は踏ん張り持ち直したのだ それは技術ではなく 精神力だった
そして 中を見 センタリングを上げる 中央には相手DFと砂川が重なった
ボールは後ろへこぼれる ペナルティエリアを出た チャンスは消えたかに思えた
そこへ猛然と飛び込んだのは 金子。 猛然と左足を振り抜いた

ボールは矢のように ネットを突き刺した。 1−1 同点。

ドームは歓喜の渦 さくたろう氏がみんなと握手をする。
決定力の薄いコンサドーレ。得点を見るチャンスはそうそうない。
しかも素晴らしいシュートだった 良かった これで同点。そして もう1点。

この同点機に岡田は絡んでなかった。
だがその前のシーン ボールを奪ったのは 右の奥からだった
機を見た相手左サイドの攻撃だった そこの目を摘み 
守備の薄くなったところをチャンスに繋げた。
戦術としても 相手のダメージは大きい 逆転は時間の問題かと思われた。

"いつもよりちょっと下"に集った面々のボルテージも上がる。
ざっと見積もっても 5〜6人の監督が指示をする。
「おい 右!右だよ!あ あー それだもんなぁ」
「はい 中!はいシュート!」 「淳二!しっかりー!!」
ガラが悪いとは言わない だが うるさい 確実に近隣の人には迷惑がられている。
気の毒なのは前の席の見知らぬ親子だった 子供が後ろを向こうとするたび
母親が「見ちゃいけません 関わっちゃいけません」的な対応をする。
まぁ そうだろう。あのボルテージ上がり方は尋常じゃない。

岡田がペナルティエリア付近でボールを持った 勝負に行く
またまた ボルテージは上がる。倒された。PKか?3度目か?
が 笛は吹かれなかった。
「ゴラァ!!!野田!どこ見てんじゃ」
この試合 初めてコヒカの口から 主審の名前が叫ばれた 間違わずに覚えてた。
「攻めろー!上がれー!」
6人の監督は指示を出し続ける だが選手の足も止まっている。
「バカやろ 歩くんじゃねぇ 走れ 時間ねぇんだって!」
もう叱ってるのか 励ましてるのか分からない
ロスタイム 相手の攻撃を受ける 幸いシュートはワクを外れた
こうなると もう引き分けでもいい と思ってしまうが
「走れー!!」の指示は止めることはない。
結局 90分間 選手に聞こえるはずのない指示は続いた
アウェイ側 真ん中ら辺 いつもよりちょっと下 の奇妙な位置から。

審判が笛を吹いた。試合は終わった。
1−1の同点。勝ち点1。いろいろ惜しかったことはあるけども
岡田を見れたことが幸いだった。
ただ 45分間の彼は そう調子が良かったワケじゃなかった。
今年 対川崎戦の初戦では アウグストをてんてこ舞いさせていたし
いつぞやの試合では ブラジル人か と思わせるキレっぷりを発揮してくれていた。
彼のポテンシャルは まだまだ深いはず。ちゃんと使ってくれれば。監督さん。

騒々しい一団の観戦も無事終了した。
観戦に無事も何もあったもんじゃないけど トラブルが無かったのは幸いなもので。
近隣の方々には多大な迷惑だったでしょう よくぞ堪えてくれました
この場を借りて 感謝とお詫びを申し上げます。


そして その後は ある意味 本番中の本番。
祝勝会ならぬ"こんなモンでない会"が開かれたのです。
場所は ススキノ 黒澤。ちょうど去年の今頃 同じく開催されたお店
幹事ルンバ氏からは「残さず食えよ」とキツクお達しがあったにもかかわらず
やっぱり残してしまいました。
ま ここでも 食うより 騒ぐ そっちが優先ですから。
その後のボウリング そしてカラオケ 詳しくは書きませんが
行ってない方 そう あなたの想像の1・36倍ぐらいな騒ぎ方です。

平均年齢はぐっとお高目な一行ですが そのパワフルさはかなりなもんでしょう。
なんせ「なごり雪」でシャウトするのは そういないって。
そんなコンサドーレを愛するご一行 あのパワーがある限り

まだまだ まだまだ まだまだ 大丈夫 コンサドーレは。

「また 来年の開幕戦 来ますから」 さくたろう氏は言っていた
埼玉と札幌 そう近くない距離を 約束した
この人は不器用な人だ 今なら浦和を応援すれば どれほど心地良いか
すが氏も同じだ 大宮だっていい 大きな喜びを味わえる。
それでも コンサを応援し続ける。やっぱり不器用なのだろう。
それは僕ら 北海道に住む者も同じだ。ファイターズなら 苦しむことはない。
それでも このJ2の プロリーグの最下位である コンサドーレを応援し続ける。
負けることは数知れない。悔しさも 辛さも他のものより いくつも多い
それでも 応援する。

一度 決めてしまった応援対象を代えることが出来ないのだ。
僕らは不器用で あまのじゃくな人種だろう。
それでいい。不器用には不器用な喜びがある いつの日か 必ず コンサは蘇る。
ハーフタイムの15分では足りなくなる トイレも喫煙所もいっぱいになる。
そんな日が 必ず訪れる それまでは 不器用なあまのじゃくでいい。

そうだろ みんな。

そして 背番号2の君へ。
君もまた 不器用な人間なのかも知れない。
レギュラーを外されても ベンチにも入れなくても そのプレースタイルを変えなかった
それが嬉しかった。
小さく纏まらないでくれ 恐れに負けないでくれ 思い切り輝いてくれ
僕らは 君が走っているだけで嬉しいんだ。
僕らは 君がボールを蹴っているだけで嬉しいんだ。
僕らには 本気で応援する選手がいる それだけで 嬉しいんだ。

僕らは 必ず君を応援しています。どうか来年も どうか。

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